高齢者や障害者あるいは小さな子供が快適に暮らせる住環境は重要です。そんなとき手頃な家賃でバリアフリーの賃貸物件があれば助かります。バリアフリーは一般的に部屋の間の段差がないとか、手すりが据え付けられている、あるいは通路がスロープになっているといったイメージです。内見をする際は、これらの設備が備わっているか注意を払う必要があります。
しかしこれだけでは十分ではありません。というのも家庭の中で発生する事故には、さまざまなものがあるからです。つまずきや階段での転倒ならば、段差を無くしたり手すりの設置で対応できますが、台所の火事や浴室でのヒートショックなどはこれらの設備では防止できません。防火設備や浴室洗面所の暖房の有無も大切です。
案外盲点なのが居間です。くつろぐことでより多くの時間を過ごす居間は、床が滑りやすいと転倒のリスクが高まります。また思いもよらない壁の突き出しなどにも注意が必要です。実際居間で発生する事故の割合は低くありません。
したがってバリアフリー物件を賃貸する場合は、居住者の状態を考慮した最低限必要な設備を調べておくと良いでしょう。バリアフリーは生活に不自由を抱えた方のみにメリットといわけではなく、見方を変えて、できるだけ楽に生活できるよう整えられた住環境とみなせば、誰にとっても便利です。たとえばスマートホームであれば、不自由を抱えた方のみならず忙しい方にとっても時間を節約できるありがたい設備でしょう。このようにバリアフリー物件を賃貸するときには、多角的に暮らす方の要件を考慮して、効果的な物件を選ぶことが大切です。
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