近居は、一度も聞いた事がない人も多い政府の少子化対策ですが、昭和時代中期まで普通に行われて来た慣習です。昔は、子供達が結婚すると敷地内に家を新築したり、新屋分けなどを行なって親世帯の目の届く所に子世代が住む近居が行われていました。これは、親世帯が子世代に何かあった際には何時でも助けてやると言う親心であり、子世代にとっては寝込んだ時に親がそばにいるだけで安心できる子の心情をそのまま具現化した日本の古き良き姿です。親世帯は、近ければ近いほど子育てや家計など助け合う頻度や度合いが大きくなるものであり、実際に子供の面倒を親世帯に頼み共働きに出ることも可能です。

近居は、子世代だけでは手に余る子育てと家計をしっかりと親世代がサポートできるので、2人目、3人目と出産できる可能性が高くなります。近居は、同居ほど親世帯から干渉を受ける事なく気楽であり、遠方に住む別居の様に親世代の心配をする必要がなく安心です。住居が、近い事で正月やお盆などイベント時に30分程度で簡単に集まる事ができるので双方の健康状態も確認できます。近居は、出産による家計圧迫や子育ての為の休職などの不安や困窮を軽減できるだけでなく、逆に親世帯が高齢で介護を必要とした際にも難なく対応が可能です。

遠方に住んでいる際には、親世代が亡くなった際には実家の活用方法が少なく売却する方が多くいますが、近くに住んでいれば大きくなった孫を居住させたり賃貸物件として副収入を得るなど活用方法が多くなります。近居のことならこちら